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【起業前の方必見】会社設立の裏話(後編)

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こんにちは。PlayDot代表の菊池です。
本記事は前回の記事の続きになります。
今回の記事の内容も読むだけで数万円お得になるような情報が詰まってるので、
起業を検討している方には非常に役に立つ内容になっていると思います!

4、契約書を作った

「契約書」を作成するに当たっては「よろず支援拠点」の所長と相談しながら作成しました。
「よろず支援拠点」とは、行政主体の「無料経営相談所」です。
この「よろず支援拠点」も知名度は低いですが、知っていれば非常にお得な場所です。

例えば弁護士事務所で、契約書のリーガルチェックをしてもらうと3万円以上はかかりますが、
「よろず支援拠点」を使えば、在籍している弁護士に無料でリーガルチェックを受けることが可能です

ちなみにこのよろず支援機構には、会社設立前に15回以上は出向きました。
法律以外にも、無料で幅広く経営相談に乗ってもらえるので、非常にオススメです。

さて、この「契約書の作成」は経営の守りの部分になります。
サービス提供で想定しうるリスクを洗い出し、あらかじめ対策を打っていく部分です。
起業時にはどうしても攻めの部分にばかり目が行きがちですが、
この守りの部分が手薄だと何かあった時に一気に崩れてしまいます。
なので契約書もプロと相談しながら作成し、守りをある程度固めておいた方が良いと思っています。

契約書の作成するにあたって、せっかくなのでまずは自分で契約書作成の勉強をしながら作成してみることにしました。何冊か本を読んで全体像を掴んだ後は、いろんなサービスの「利用規約」とか、「個別契約書」を見て、それぞれの共通点と、相違点を探りながら、自社のサービスの要件に当て契約書を作りました。

この作成したオリジナルの契約書を、「よろず支援拠点」の方にリーガルチェックしてもらい、
何度か修正を繰り返して、実運用できる契約書が完成しました。

5、事業計画書をつくった


A4の紙10枚ほどの、ガチガチの事業計画書を作成しました。
事業計画書はどんな時に必要になるかというと

  • 銀行から融資を受ける時
  • 投資家から出資を受ける時
  • 補助金や助成金を申請する時

などのケースです。
つまり事業計画書が必要な時は、シンプルに資金調達が必要になる時です。
弊社では銀行からの融資と、補助金の申請をするために必要だったため、事業計画書を作成しました。
事業計画書に関しては、通っていたビジネススクールで何度も作っていたし、個人的に仕事などでもトレーニングも積んでいる部分だったので、わりとサクッと作成することができました。
商工会議所の担当者からのチェックも一発で通りました。

弊社ではまず「小規模事業者持続化補助金」という補助金を申請しました。
この補助金は、販路拡大にかかる経費(HP作成や、広告費などの販促費用)の
3分の2の経費を、国がまかなってくれると言う制度で、最低50万円、最大100万円まで補助してくれます。
実はこの補助金、普通に申請すると50万円までなのですが、
前回の記事で解説した、認定支援を受けた証明書を持っていると、上限額が100万円まで上がります。
ここでも「魔法の紙」のすごさがうかがえます。

ちなみに資金調達しないケースでも、「事業計画書を作るべきか否か」は賛否両論あるようですが、
いずれのケースでも僕は作ったほうが良いと思っています。
なぜならこの計画は経営の羅針盤となるからです。
計画がなければ行き当たりばったりで、途中でどこへ向かっているのか分からなくなってしまうと思います。

6、コーポレートサイトをつくった

Web制作に関してはわりと経験豊富なので、スムーズに完成にこぎつけました。
コーポレートサイトの企画・設計や大枠のデザインレイアウトは僕が作成して、
本格的なデザインとコーディングは、パートナーのWebデザイナーの方に作ってもらいました。
裏側のシステムはWordPressを使用しています。

サイトコンセプトは「親しみやすさ」と「真面目さ」の両立です。

「デザイン面」でイラストを多用することで、親しみやすさを表現しました。
なぜ「親しみやすさ」を重視したかというと、
BtoB向けに事業に取り組む会社のサイトは、
ガチガチの真面目で味気のないコーポレートサイトが多かったからです。

弊社ではそのような面白みのない、ありきたりなデザインにはしたくありませんでした。

一方「コンテンツ面」では真面目っぷりを出しました。
このようにデザイン面の親しみやすさ、コンテンツ面での真面目さを出していくことで、
サイトコンセプトである「親しみやすさ」と「真面目さ」の両立を表現しているつもりです!

ちなみにサイトの設計面は、良いWebマーケティングをしてる会社のサイトの良いとこどりをしました。
いわゆる「TTP戦略」です。(気になる方はググってみてください)

今後コーポレートサイトでは、コンテンツマーケティングに、
半年以上の長い期間をかけて取り組んでいく予定なので、
これからの弊社の情報発信に乞うご期待ください。

7、会社設立フリーで設立書類を作成した


会社設立フリーという素晴らしいサービスがあります。これを使って会社設立手続きをしました。
これは、会社名とか、登記する住所とか、資本金とかが決まっていれば、
あとはこのサービスのフォームに入力していくだけで、自動で「定款(ていかん)」を作成してくれます。

ちなみに「定款」とは、会社の憲法のようなもので、会社名とか、事業内容とか、資本金が記載される、難しそうな事がたくさん書いてある書類です。
この作成した「定款+その他書類」を公証役場という場所にもって行き、法務局に行って会社登記の手続きをするだけで、会社設立の手続きは完了します。
必要な書類は会社設立フリーが作ってくれて、取り組むべき順番も指示してくれます。

ここまでたくさんやってきた事を書きましたが、会社設立の実質手続きはこれだけで済みます。
なので会社を作る事自体はめちゃくちゃ簡単です。さらにこの手続きすらも面倒な場合は、司法書士さんに丸投げもできます。
「会社を作る事自体は簡単なんだなぁ」としみじみ思いました。

終わりに

最後に会社設立でやったことを整理します。

  • 認定支援機関の支援を受けた証明書を入手
  • 会社名を決めた
  • 名刺を作った
  • 契約書を作った
  • 事業計画書を作った
  • コーポレートサイトを作った
  • 会社設立フリーで設立書類を作成した

トータルで3ヶ月程度の時間がかかりました。
実はランディングページ作ったり、Web広告作ったり、設立前の手続き以外で、他にもやったことはたくさんあるのですが、思ったのは、最初からもっとプロの力を借りれば良かったなということ。

なので弊社では、エンジニアの方、ライターの方、Webマーケターの方など、
一緒に事業を成長させてくれるパートナーをガンガン募集していく予定です。
ぜひ、ご紹介などお待ちしております!

Email:
t.kikuchi@playdot.jp

この記事を書いた人

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(株)PlayDot代表の菊池 俊樹
1991年生まれ。岩手県出身、横浜市在住。
UXデザイナー/ エンジニアとして、学⽣時代から株式会社ディー・エヌ・エーにて勤務。その後、新卒にて入社後(駒澤大学外国歴史学科 2015卒)、同社デザイン戦略室にて、Webディレクター、アプリケーションエンジニアとして従事し、ソーシャルゲームや、新規サービスのLP設計/ 制作ディレクション、Webアプリのバックエンド実装業務までを従事。
その後、フリーランスのITコンサルタント/ Webエンジニアとして独立。(2018年)IT戦略の立案、 PM/PMO、Web開発、デジタルマーケティングといった、新規プロジェクトIT戦略~施策実行まで、幅広いレイヤーの業務に従事。業務拡大に伴い、株式会社PlayDot設立(2021年)
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